Summer Sonic '05 Tokyo 8/14 Sun.

月曜日, 08. 15. 2005  –  Category: Review

2日目。
天気予報は曇りだったのに快晴。……暑い。というより熱い。
午前中は特にめぼしいアクトもないからRIP SLYMEでも見るかと言っていたのに、炎天下マリンスタジアムまで行く気が失せてメッセの中ボーとする。
さすが日曜だけあって、昨日より格段に客の人数が増えている。CAESERSを見ようとしたのにSONICステージから人があふれている。やる気を出せば中に入れないこともないんだけど、そんなヤル気もないので入り口近くから鑑賞。うむ。姿は全く見えないけど良い。巷でガレージとか言われてるのでもっとガサツな感じかと思ってたんだけど、普通にちょっと前のめりのギタポですね。
友達はordinary boysが気になっている模様。私も気になってはいるんだけど、デスキャブを聞かぬまま炎天下のマリンスタジアムでordinary boysの場所取り(スタンド)をするのはちょっと。ましてやいくら気になってもorange pekoeのためにビーチに行くなどもってのほか! 結局デスキャブを数曲聴いてから移動することに。
death cab for cutieは音源は持っていないのですが、結構好きだった記憶があります。始まってみると、今回のフェスで私たちが聞いたバンドの中にはいない、US indie popぽいストレンジポップ系の音像をもってエモっぽい枠組みを作るというなかなか興味深い技術を持っているバンドだということが判明しました。面白かったので数曲で去るのは惜しかったのですが(しかもなんかVo.の人の口からcopelandがどうとかいう単語が聞こえたし…)、マリンスタジアムへ。
ordinary boys。
ブリットポップ世代には「なんとかboys」というバンド名は胡散臭さの象徴でしかないのですが、名前から抱いていたニューロマなイメージとは全く違って40前サラリーマンの休日出勤スタイル(=ポロシャツ、チノパン)みたいな格好の「どこがボーイズやねん!」な人たちでした。
音は地に足がついてる感じがする点はたしかに最近の新人らしいなと思うのですが、上モノはカラフルな感じで、曲ごとのバリエーションもあってなかなか楽しいです。このへんはブリットポップの系譜を感じさせます(別に系譜じゃないつーの)。
これでボーカルの人の声がもうちょっと”ボーイ”ぽければ言うことないんですが。
アジカン。フルネームASIAN KUNG-FU GENERATION。
ひと夏に二回もライブを見てる。スゲーファンみたいじゃね?私。
音源一枚ももってないのに。
客の入りがすごいですねー。
ナノフェスの時はフロアにいたのでどのくらい人がいたのかあんまり良く分からなかったんですが、スタンドから見るとほんとすごいですね。アリーナ前方エリアはまんぱんで、後方もおおかた埋まってます。曲にあわせて全員が拳を突き上げるとマスゲーム状態。ゴトウ首席に敬礼!アジカン国歌斉唱!みたいな…
やっぱリライトとブラックアウトがいいですね。
まあ、リライトはイヤでもハガレンのOPのアニメーションが脳裏に蘇ってしまうのですが、普通に疾走系ギターポップ/ロック好きのツボをつく曲展開だと思います。ブラックアウトはちょっとスタジオワークになれてきたかな?みたいな音作りに工夫が見られる点が評価できます。まあ、他の曲もみんな良いと思いますけど。
途中野球少年だったネタやスタッフに間違えられるネタなど、結構良くしゃべるひとです。前から思ってたけど。基本的に自己顕示欲が強い人なんだと思うんだけど、いや、違うな、自分のことをわかって欲しくて仕方ないんだと思う。だけどその気持ちが誰に対してなのか、どういう風に理解して欲しいのか、その辺が自分のなかで整理できてなくて、だから必要以上にしゃべっちゃうんだけど、自分でも自己顕示欲をあからさまに表現する事に対する羞恥心みたいなものはあって、抑えようとはしてるんだけど、押さえ切れないみたいな、そんな印象を受けます。勝手な妄想かもしれないけど。その辺が凡人ぽくていいなーみたいな。オレンジレンジの教祖みたくイクとこまで行っちゃえるのはアーティスト特有であって、ある意味天才です。
KASABIANが気になるものの、メッセとの移動をなるべく少なくしたく、かつ(WEEZER+KASABIAN) VS. (BLOC PARTY+MO’SOME+TFC+the La’s)と考えると断然メッセに軍配が上がる。というわけで、友達をマリンスタジアムに残してメッセへ。
BLOC PARTY。クラブヒット街道爆走中というのが心底納得のパーティー・チューンの連続。でも、浮ついた感じはしなくて、このへんもordinary boysと同じく、近頃の新人らしいかんじ。っていうかブリットポップ時代だけなのか?新人の足が地上から100メートルくらい浮いてたのは。
ZAZEN BOYSが入場規制かかっていたことを考えると、MO’SOMEも危ない。BLOC PARTYが気になりつつ、開演より余裕をもってISLANDステージへ急ぐ。
….人、少なッ!!
全然人いない。まあ、開演時間にはそれなりに埋まったので安心でしたが…裏がKASABIAN、ellegarden、TFC、public enemyと、かなり厳しい状況だったので少し心配しました。
オペラ座の怪人? なんだっけな?忘れちゃったけど、なんか映画の音楽とともに登場。それだけで笑える。いや、奴らがクソカッコいいからこそ笑えるところですよ、ここは。笑いという余裕がカッコいいつーか。
思えばキセルがデビューしたころスペースシャワーのコンピでモーサムの名前を見つけてから、音源は一枚ももってないのにライブはなぜか結構観ている。そんなモーサム。そういう関わり方がちょっとTMGEとカブってるとおもう。百々さんの佇まいもチバに通ずるところがあると思う。
去年のフジではポップな選曲だったので、ちょっと暴れたりなかったのですが、今回はのっけからハイパーチューンで絨毯爆撃。psi、大暴れ。えー、モーサムのライブで変な暴れ方をしている女を目撃した方、それは私です。
2曲目の終わりくらいで「えー、カサビアン。」客、沈黙。百々さんも沈黙。客が心のなかで「カサビアンがどうしたんだー!!」となったころに、「カサビアンも見んで、ティーネジファンクラブも見んで、ここ来てくれてありがと」(なんかもっと変な方言で言ったけどようわからん)と。
普通だーーー!
百々さんが普通に意味の分かることを言っているのに驚愕。
でも何気に同じくウラのエルレやパブリックエネミーには言及しないところに若干の毒を感じました(笑)。眼中ないってことでしょうか?
っていうか、スイマセン、あと数曲暴れたらTFC逝きます….
モーサムで暴れつかれてヒーコラ(以下略)言いながらソニックステージに行くと、既にTFCが始まってる。うわーーーーーーー!!!
今日はコンタクトを忘れたのでメンバーの顔が見えないのは逆にいいでしょう。
いい年こいたオッサンとは思えないエバーグリーンなハーモニー。超 健 在。
元祖轟音系としての矜持を見せ付ける、轟音なのに突き抜けるクリアな音像。
男性客が相当多いですが、TFCを愛好する男性がこれだけ存在するなら、日本の未来は平和です。
だいたい序盤は新しい曲、最後4曲くらいはベストヒットという感じだったと思います。
昔の曲しか知らない上に、どれがどのアルバムとかちゃんと把握してないのですいません。
っていうか、モーサムで暴れすぎてちょっと気持ち悪くなってました…エヘ。
さてこそ。
the La’s。ざ、らーーーーーーーーーーーーーーーーーず!
今回WEEZERも長期活動停止明けだし、tearsも半分再結成だし、Duran Duranも再結成みたいなもんだし、the La’sも復活ライブ。涙腺の緩むライブが多くて困ります。
もちろん私はラーズのリアルタイムは知らないので、ほんとにリー・メイヴァースは実在する生き物なのかとか思ってるわけですよ。空想上の生き物なんじゃね?
ところが出てきましたよ、リー・メイヴァース!
例によってコンタクトがなくて顔の造作が見えないので脳内昔の写真補完ですよ。
ジョン・パワーはキャストぶりですが、あいかわらず髪の毛が元気でした。
高校生当時は西新宿の外盤屋とかめぐってブートを聞いたりしたけど、単に私が忘れただけなのか、ほんとに未発表曲なのか、知らない曲がけっこうありました。でも完全にあの当時の曲調そのままなので、嬉しさはまったく目減りしません。
締めは絶対timeless melodyかthere she goesだと思ってたので、この二曲を聴かずには帰れない、OASISにちょっと被るのはイタいけど、最後まで付き合おうと覚悟を決めていたのに、中盤でthere she goesもtime less melodyもさらりとやってしまいました。大丈夫か?この二曲きいたらオアシスに流れる客が結構いるのでは。でもさすがにthere she goesは予想通り大合唱。クラブで流れても大合唱なんだから、ホンモノでそれ以下のはずがない。この一曲だけならオアシスの合唱にも負けないと思いましたね。まあ実際、there she goes歌ったら満足してオアシスに行った人たちが結構いましたけど(笑)
私はもう覚悟を決めた後だったので、オアシスは諦めて最後までいました。
最後はlooking glassだったかな? 感動的に終わった…と思いきや、客電がつかないのでアンコール!? と皆の期待を延々盛り上がらせておいて、結局アンコールなし。なんじゃそりゃ。皆さんご立腹でした。

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これにB面がかなり入ってるみたいですね。この日やった曲もほとんどカバーできてたのではと推測してみるテスト。私がLa’sにハマったのよりずいぶんあとに発売されたのでこんなCDの存在をしりませんでした。当時の苦労はなんだったんだ。
まあ、気が向いたら買います。
さーて、オッアシス〜♪ オッアシス〜♪
マリンスタジアムに足を向けると、機材トラブルで40分押しで開始とアナウンス。しかもアリーナは入場規制で入れないとか。わお。
ってことはtimeless melody聞いた後すぐ移動してればあんまり待たずに済んで、しかもアリーナに入れたんじゃね? 選択間違ったわー。
まあでも、本来ならもっとオアシスに食い込んでたはずなので、マリンスタジアムで待ちぼうけさせられた方々には気の毒ですが私にとってはラッキーでした。
スタンド席も満杯で、ロベルト@キャプ翼の立ち位置に行くのすら困難。オアシスパワーを甘く見てました、スイマセン。一昨年のレディオヘッドなんてアリーナすらスカスカで体育座りで観れましたよ。
それでも終電が早い人などがボチボチ抜け出したりするので途中からようやくロベルトポジションをゲット。思ったよりも1st,2ndの曲が多かったので、懐かしさ満載でした。whateverをやっただけでも驚きだったのに、2ndからwonderwall、Champagne supernova, morning glory, 極めつけにdon’t look back in angerをやられた日には。お客さんによっては周囲の人が一緒に歌ってたりするのを嫌がる人がいるので(まあ、当然ですね。別にその人の歌声を金払って見に来てるわけじゃないですから。私もあんまオンチな人とかデカい声の人とかだとイヤになりますが)、合唱するときは周囲の空気を読むようにしてるのですが、これだけは我慢できませんでした。アリーナももう超大合唱なので、全然ありだったと思いますけど。こんだけの人数が一斉に同じ歌を歌ってるって言う、得もいえぬ一体感つーか、高揚感つーか、スタジアムロックの醍醐味ですね。いい悪いは別としても軍事国家で画一主義を推進するのはこの効果を良く分かってるんだと思いますよ。
ところで私が今回オアシスを見るのにはもうひとつ重要な使命があって、それは「アンディのスタイルが維持されているか確認すること」だったわけです。だけどコンタクト忘れたからスタンド席からじゃ全くわからん。スクリーンにたまにちらりと映るけど、肝心の腰つきが確認困難。スクリーンでもコンタクト無しでは顔の造作までは良く見えないし、うううー。相変わらず童顔なのかなぁ?
復活&再結成大会だった今回のサマソニ、私の中ではアンディも復活のうちにカウントされてます。いや、実際オアシスのサポートに入ったのはかなり昔だけど(正式メンバーになったのはいつか知らん)、オアシスの映像なんてチェックしてないし。今思えばハリケーン#1にリアム系のボーカルを据えたのも、オアシスに入れてくれって言うアピールだったのかなー。
イーダとはどうなったんだっけ?なんか離婚したっていうニュースを読んだ気がするけど、錯覚かな? あんなラブラブだったんだからなぁ。ルックス的にはあんなほんわかして肌の薄そうな二人、これ以上ないと思うんだけど。
個人的にはライド解散の原因はアンディーにあると思っていて、マークとどっちが悪いっていわれたらアンディーだと思うんですけど、なんかこいつは憎めない。
あ、そういえばマーク・ガードナーのソロ作予約してしまいました。マークも幻の生物じゃなくて良かったです。アニマルハウスはひどかったともっぱらの評判なのでなかったことにしてあります(笑)
話は戻って、アンディ。スクリーンに映る人たちの中でもう掃き溜めに鶴状態。まあ、ゲムはそこそこですけど。半袖黒シャツがヤバsexy〜!腕細いよーー!細いけどちゃんと筋肉ついてるのがステキ!そんでOASISには似つかわしくない優雅な弾き方。なんか腕の動きが優雅だ…これもハリケーン時代とかわんねっス!ご馳走さまっス!
最後ベースのネックを持って振り上げたので割るの!?割るの!?そんなロックなことしちゃうの?でもそれもステキッ!(ツェリ様声で)と思ったらすとん、てしただけでした。そんな肩透かしなひょろりんぷりも愛せるなぁ〜オアシスの野獣どもにやられちゃわないか心配です。
客観的に観れば新曲より10年も昔の曲が断然ウケてしまう上、それに日和って新曲よりヒット曲を段違いに沢山やってしまうOASISの現状はどうかと思いますが、個人的には大満足のセットでした。

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4 Responses to “Summer Sonic '05 Tokyo 8/14 Sun.”

  1. 匿名 Says:

    14日(大阪)
    SUBWAYS(途中から)→ROOSTER(ちらっと)→HAL→BOY→ARCADEFIRE→MEW→MEWのサイン会(笑)→エコバニ(途中から)→DURAN DURAN
    もろに「すべてはMEWのために」な流れですね〜。
    でもどのバンドも良かったです。
    ARCADEFIRE、凄かったです。今回のダークホース?
    ヴォーカルがダイブしてました。
    DURAN DURAN楽しかったです。
    「今やったらひくんじゃないの〜」と言ってた癖に隣で踊りまくる友人。なんかよく分からないけどとりあえず踊る私(笑)。ニックが浅倉大介に見えました(笑)。逆ですね。
    ベストアクトはもちろんMEW!
    ヨーナスかわいいなぁ・・・。
    おずおずとマイクを持つ姿に胸がキューンッ!!
    女の子みたいなのは声だけではなかったんだなぁ。
    友人によると来日のたびに映像もセットも少しづつ変わっていってるそうで、向上心が感じられて良いです。
    映像はだんだんグロくなってるそう。
    大阪のラストはComfortingSoundsでした。
    サイン会も見れてよかったです。近くで見ると確かに全員が美形です。
    見に来てた人も結構いて(全員女)、退場する時メンバーが手を振ってくれました。良い人達だ。
    またすぐ来るよ、みたいなことを言ってたので単独が楽しみです。
    長くなってすみません。

  2. psi Says:

    SUBWAYSちょっと気になってたんですけど、ぐずぐずしてたら見れませんでした。HALどうでした?
    ARCADEFIRE良かったですか。チェックしときます。
    あれ? 私なんでエコバニ見逃してんだろう?
    …ああ、tearsか。そりゃしょうがない。
    セクハラ大王と永遠の美形中年だったら美形だわな。
    MEWの映像のグロさには引いてる客がチラホラいました。
    私はライブ中目を瞑って聞くクセがあるらしく、あんまり映像みてませんでした(笑)ごめん、ヨーナス。あんたの顔はしっかり見たから。見ほれたから!
    すぐまた会おうみたいなこと言ってましたね、確かに。
    ニューアルバムだしたらまあ来日でしょうね。年末の予定を空けておかねば。

  3. あゆか Says:

    SUBWAYSはベースの女の子が可愛かったです。生足、ミニスカート!朝からいいもの見せてもらいました(←オヤジみたい)。
    HALはサマソニHPのアーティスト紹介を見たら、美メロとかエモとあったんですが、聴いてみると普通のロックだと思いました。曲は全然知らなかったんですが、良さそうでした。メロディがいいんでしょう。ヴォーカルの声もしっかりしていて元気一杯。若いっていいなぁ〜。
    盛り上げ方はKeaneのトムを連想させました。
    ライブが始まる前に、今日会ったばかりの通訳の人に「才能溢れるバンドです」と紹介させていて、友人が「可愛い顔して結構図々しいね」と言ってました(笑)。

  4. psi Says:

    SUBWAYSの女の子は話題集めてますよね。ていうか私はSUBWAYSに関して女の子が可愛いらしいってことしか知らなかったのでその子を見てみたい一心でしたけど(結局見てない)
    >「可愛い顔して結構図々しいね」
    (笑)
    天然キャラですかね?
    コンピ盤に収録の曲をいくつか聴きましたが、たしかに普通にグッドハーモニーギターポップ/ロックというかんじですね。もうちょっと他の曲も聴いてみたいと思います。

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