August 01, 2003

eye catch 第十二回


免許も取ったので、材料探しの旅に出させることにした。
堯天は何でも揃っていいところだが、物価が微妙に高い。東京に似てるな。
平均所得が高いからそれでも売れてしまうのだ。

旅に出るのはいいが、昂俊と来たらようやくシンヨウを一人で狩れるようになったばかりである。
一人旅は非常に不安。
かといって、わがままに振り回す可能性の高い昂俊を他人様と一緒に動かすのは気が引ける。
と言うわけで伝家の宝刀、サブキャラクリエイト発動。
これは完全に昂俊のボディーガード目的に作成したキャラなので、名前も適当につけ、
「決して姿を現さず、ないものとして振る舞え」
と、命令しておいた。

何を思ったか巧出身にしたので、慶までテクらせる。
さすが一撃型。さっくり堯天まで到着。
それでもまだレベルが低かったので、修業をしに江田で義勇軍に参加させることにした。
江田までボディーガード一号(以下一号)に付き添う昂俊。

付 き 添 う 昂俊。

うぷぷぷぷ。
なーにをいっちょ前に。

共闘がどのくらいの人数発生するかわからないので、一応まず二人で参加。
しかし山ほど共闘者があらわれたので、楽にクリア。
それでも経験値は結構もらえ、レベルの低かった一号はさっくりさっくりとレベルアップ。
「あ、もうついててくれなくていいわ。一人でやれるから」
と、あっさりリストラされ、とぼとぼと一人堯天に戻る昂俊。
あれ?本来自分がボディーガードに一号を雇ったんじゃなかったっけ?
などということは頭に浮かばない。

途中、足下に跳び出してきたヒソにサックリと短剣を突き刺す。
初めてその音が小気味よく聞こえた昂俊二十歳の夏だった。

Posted by psi at 08:59 PM | eye catch TrackBack (0)
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