著作権や商標に挑戦する『イリーガル・アート』の展覧会が開かれています。
表現の自由と法人や個人の権利の対立と言うと、柳美里の裁判なんかが記憶に新しいですが、この展覧会も、もちろん多分にそう言った政治的な趣旨が含まれています。
ただ、柳美里の場合は、モデルの人生をそのまま売り物にする訳ですから権利の侵害度とそれによって得る自分の利益ってものは結構大きかった訳ですが、アート作品の場合、有名なものを使ったからと言ってそのアートが売れる訳ではありませんから、ちょっと一概には比較できないところもあるとおもいます。
ただHeidi Cody氏のAmerican Alphabet なんかは、そういった政治的メッセージを抜きにして楽しめる作品だと思います。バブリシャスのB、コカ・コーラのC、m&mのM、PETZのP…日本でも有名なロゴの一部もたくさんあります。こんなふうにロゴタイプの一文字を抜き出しただけで何の製品か分かってしまうと言うのはすごいことだと思います。それだけ、デザインに力があると言うことですね。