October 15, 2003

eye catch TCTCのライブ@LIQUID

[ MUSIC ]

さて、今日はThe Cooper Temple Clauseのライブに行って参りました。
このバンドを見るのは4回目です。去年のQuattro、旅行先のベルリン、FUJIROCKどれも頭カラッポにして楽しめるライブでした。
今回はなんとLIQUID。フジロックにも出演してファンが増えたのかな〜と思ってたら、開演時間ギリギリになってもフロアがスキスキ。これじゃメンバー怒って出てこねーんじゃねえのくらいのスカスカっぷりでした。余裕で当日券出てたし。
去年のクアトロにはいっぱいいたゴツイシルバーアクセの中学生っぽい男の子とか全然いなくなってる。予想通り。二枚目は一枚目に較べてかなりおとなしくなったので、HMVのサイトのリスナーレビューでも「最悪。今年勝って損したCD断トツの一位」とか言ってる人がいたくらいで。ダイブするためだけにライブ来てたようなひとたちは綺麗さっぱりいなくなってしまいました。
こんな人数だったらクアトロでも余裕で入るじゃん、クアトロの方がいいじゃん、とも思うのですが、クーパーの音はリキッドの音響設備で聴いてみたいと言うのも正直な所。客がもっといれば万事オーケーなんですけどね。
ライブが始まると、「??」どうも、ボーカルの人(未だに名前覚えてない)調子悪げ。ライブ全体を通しても、数曲明らかに声が出てない曲があったのは調子が悪かったのか、練習不足か。
でも、だからってPAの人、ボーカルマイクのバランス上げ過ぎ!ボトムも割れてる!
このボーカルはCD聴いてるとあんまり分かんないけど、リアム・ギャラガーなみの野太い喉をもってるんですよ。そんなマイクの音量上げたらボーカルだけ浮いちゃってしかも音が硬くなって気持ち良くないでしょ! そんじょそこらの新人ギターバンドと一緒にしないように! しかもこのバンドはベースとドラムが命なんだから低音綺麗に出してナンボでしょ!
と、ひとしきりPAのひとにキレる。
でも後半はクーパーお得意のアグレッシブナンバーで固めて客のテンションも上がったし、音のバランスもよくなってきて楽しかった。前半も演奏自体はやっぱりメチャメチャカッコよかったしね。

二枚目のアルバムの曲は、確かに「ダイブを誘う、誘わない」などの基準から言えば、一枚目に較べて遥かにライブに向かない。だけど、音は一枚目よりさらに厚く、凝った作りになっているのでやはり圧倒的なサウンドシステムで聴く醍醐味がある。そういう意味では一枚目よりライブ向けだと思う。
RADIOHEADだって、一枚目は前のめりで、二枚目は大人しくなったけど完成度を増し、三枚目で大化けした。クーパーもそうなってくれないか。
三枚目をだすまで、業界が彼らを見捨てないでくれるといいが。
ヨーロッパとかでは元々微妙だったしな‥‥
ベルリンのライブで会った兄ちゃんに「ヨーロッパでTCTCはポピュラーか?」と訊いたら、「いや、実はgirlfriendがこのバンドのマネジメントしてる会社で働いてるんだけど、なかなか難しいね」みたいなことを言ってた。なんだお前、TCTCが好きで来てるんじゃなくて、彼女の付添いかよ。「で、アンタはどう思う? このバンド」「‥‥うーん、クールなんじゃない?」うっわー、反応薄! 「日本では人気なの?」と訊かれて悔しかったので「yes」と自信満々に答えておいた。オメーラ、このバンドの良さをわからねーとはドイツ人センスなさすぎ。お前らはプログレとテクノしか能がないんかと。そんな眼差しでね。
見てくれはめっちゃアメリカンな兄ちゃんだったが、一応ドイツ人らしいのでドイツのバンドの話題など振ってみたがギターポップ関係も音響関係も全滅だった。はは。ラブパレード行ったことあるかときいたら「Nein.」あーそうかい。あんたはベルリナーじゃないんでしたね。
そして妙にプレッツェルを勧めて来た。なんなんだ、こいつ。いや、日本にはライブ中につまみを食う習慣はないんで。

‥‥話が脱線した。まあとにかく、大半のヨーロッパ人&アメリカ人の反応ってのはこの兄ちゃんみたいのが標準な気がする。「一曲好きな曲がある」といって"panzer attack"を挙げている所からも明らかだが要はうるさくて前のめりなのが好きなのである。いやもっとほかのいい所もあるんだって、クーパーはさ。
二枚目聴いてライブ行くのやーめたと思ったオマエ! もっとセンス磨け。

Posted by psi at 11:54 PM | eye catch TrackBack (0)
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